自分時間

映画、ドラマのレビュー、私的見どころ&推しセリフ

そこのみにて光輝く

2014年・119分・R15

 

私の三大推しmensの二人が出ている映画です。綾野剛の裸体を観れる、それだけでありがたいのに、内容が濃すぎて濃すぎて。

息苦しくて重たい映画を観たいときにおススメ!!

⚠以下ネタバレあります

ニートの達夫(綾野剛)がパチンコ屋さんで拓児(菅田将暉)と出会います。小屋のような拓児の家には寝たきりの父と、母、姉の千夏(池脇千鶴)がいます。達夫と千夏は惹かれあい結ばれます。しかし、千夏には・・・

 

私的見どころ

男闘呼組の高橋カズヤさんの存在

アパートの廊下での二人のシーン

タバコを吸うシーン

千夏が父親の首に手をかけるシーン

海で抱き合うシーン

朝焼け

 

私的推しセリフ

「大事にしてっからおかしくなんだべ」

「・・・そういうのわかんないっしょ」

「自分でやれえ」

「ちーなーつー」

推しセリフを書いといてなんですが、この映画、セリフが無いときの空気感がすごすぎです。最後のほうとかあまりセリフなかった記憶が。音と表情と息と光とって感じ。凄いです。

汗や汚れ、息づかい音響や光(照明?)でよりリアルで生々しさがめちゃめちゃ高いです。

綾野剛くんの物淋しい雰囲気、菅田将暉くんの田舎の若者感満載の演技、池脇千鶴ちゃんの物憂げな表情や仕草に息をのむ映画でした。

終始暗い雰囲気ですが、人懐っこい拓児の存在によって見える達夫と千夏の笑顔が良かったです。色んな方向の愛を感じることができました。

音やセリフがなくても、見逃せない場面が多くて、ずっと観てないといけない雰囲気満載なので終始正座して観てました。

捨てがたき人々

2014年・123分・ラブヒューマンドラマ(R15)

 

クズ役演じている大森尚朋さんを欲していたので観てみました。

結構胸糞なシーン多めですが、色々考えされられる映画でした。

⚠以下ネタバレあります

生きる事に飽きて、両親が自分を捨てた町の生まれ故郷五島に戻ってきたクズ男が、顔に痣があり愛に飢えていた女と強引に関係を持ったことをきっかけに互いの幸せを追い求め、もがきます。

子供が生まれますがその後も快楽だけを求めて生き、愛がわからないまま10年経ちます・・・

女は?子供は?そして男は?

 

 

私的見どころ

各女性の濡れ場のシーン

退職金をもらうシーン

エンディング曲の入り方

 

私的推しセリフ

「みんなセックスセックスって豚たい」

「生まれてこないほうがよい人間もいる」

「腐ったトマト」

「あんた意外と人間らしかかもね」

なぜ生きるのか?なぜ死ぬのに生まれてくるのか?という場面が最初と最後にありますが、最初のシーンと最後のシーンで主人公の気持ちが違うように感じました。

最初は人生結んでる感じだけど、最後は愛情を求めている?

なんともやるせない鬱々な余韻が残る作品でしたが、役者さんたちの体当たりの演技が素晴らしかったです。

 

原作はジョージ秋山さんの漫画だそうで、こちらも読んでみたいなと思っています。

 

ふくろう

2004年・119分・ブラックコメディー

 

大竹しのぶさんの演技が大好きで漁りまくった時に出会った衝撃の作品です。

大竹しのぶさんも伊藤歩さんもすごすぎです。

圧巻!圧倒的な作品!!シュールさも段違い!!

舞台が一か所なので演劇感があり楽しかったです。まだの方は是非見てほしい!!!

⚠以下ネタバレあります

満州帰りの不幸な身の上の母娘が、飢えの苦しみから解放されるべく次々に殺人を犯していく様を描いた作品です。

その開拓村は土地が不毛のため、他の住民はみんな村を出て行って残っているのは二人だけでした。ある日二人は汚れた体を洗いありあわせの布で服を作り始めます。

そして訪れる男たちに・・・

 

 

私的見どころ

いきなりの四つん這いで登場する母娘!!怪演!!

あり合わせの布で服を作るシーン(デザイン最高)

農薬入り焼酎を飲んだ男性たちの逝き方

食事がグレードアップする様子

悲鳴が動物の鳴き声

最後の修羅場(ずっとカオスだけどラスト20分がさらにカオス!!)

 

 

私的推しセリフ

「どちらも乗り物ですから」

「ぐーっと一口で飲んでください。一気に飲まないと本当の味わからねーです」

「あなた死ななかったの?死ぬって言ったじゃない」

売春や殺人をしてでも、時代に負けなかった母と娘の強さを感じました。罪を犯した罪人ですがこの母娘にたくましく生きてほしいと願っている私がいました。

91歳でこの映画を作った監督新藤兼人さんのバイタリティーに只々感服します。

 

 

 

ヒトヤノトゲ~獄の棘~

2017・wowowドラマ全6話

 

私の三大推しmens、真面目でストイックで猫好きな窪田正孝くんのドラマです。

ちなみに三大の内訳は前出の窪田君、綾野剛くん、菅田将暉くんです。 

 

⚠以下ネタバレあります

腐りきった刑務所に赴任した新人刑務官武島。
そこで受刑者へのいじめ、受刑者同士のいじめ、刑務官の賭博など腐りきったった刑務所の姿を目にします。

看守長が変わったことにより、腐った刑務所の体質を改善すべく、厳しい規律を敷くことになりました。

また受刑者である神宮が、刑務官であった武島の父の死について何か知っているかのようにほのめかします。

刑務所内にはびこる腐敗の一掃と武島の父の死にまつわる真実についてのドラマです。

 

私的見どころ

看守長小澤征悦さんの面構えが素晴らしい

駒木根隆介

面会にくる謎の女性の正体がわかった時(ほらほらほらー)

息子を殺された遺族の講話のシーン

 

私的推しセリフ

「昔は警察官になりたかった、でも今はクズばかり相手にするこの仕事が最高だ、自分のクズさが目立たないからな」

「どんな受刑者も立ち直る可能性があると思って」

「俺が殺したのは(・・・ry」

「いちいちいちいち。。。だから刑務官は嫌なんだよ」

今まで受刑者メインのドラマや映画は見たことありましたが、このドラマは刑務官同士の人間模様も盛り込まれ、とても面白かったです。

窪田くんが出ているだけで「これ絶対おもしろい!!」って思ちゃうんですよね。色んな表現が魅力的な窪田君。このドラマではシリアスな窪田くんが観れて大満足!!

 

刑務官役の駒木根隆介さんを見て、どっかで見たどっかで見た、めちゃめちゃすごい役でどっかで見た!とずっと考えていて思い出した時の爽快感!映画愛の渦でした。愛の渦も何度かリピートしてますw乱交パーティー目的の裏風俗店なんてすごすぎ!!!!!リアルなのかなー(話それてスミマセン、今度書きます)

娚(おとこ)の一生

2015年・119分

ロマンス映画

 

西炯子さんの同名コミックを映画化したものです。

豊川悦司さんと榮倉奈々ちゃんで送る、大人の恋愛ラブストーリー。

二人が可愛すぎて可愛すぎて。

 

 ⚠以下ネタバレあります 

東京の企業でバリバリ働いていたつぐみですが、妻子持ちの男性との恋愛に疲れ、実家の鹿児島県の祖母のもとに身を寄せます。しかし祖母は他界してしまいます。残されたつぐみの元に突然見知らぬ男(海江田)が来て同じ敷地の『離れ』に夕べからいるとのこと。

つぐみと海江田との奇妙で不可解な同居生活が始まります。

 

私的見どころ

ずぶ濡れになった海江田の靴下を脱がせたつぐみに海江田が抱きつくシーンの後!

海江田宛の手紙が届き、海江田の背中を蹴るつぐみがかわいい

海江田のノートの奪い合いをして・・・

つぐみの不倫相手が会いに来て、それを見る海江田の表情が嫉妬心めらめらでかわいすぎ

 

私的推しセリフ

「乳見た」

「君は自分を大事にしなさすぎじゃ」

「僕はいつでも準備できてるんですけどね」

若かった時も今のしぶい感じも素敵な豊川悦司さん。そしてプライベートもさばさばしてそうな媚びないイメージの強い榮倉奈々ちゃん、二人がとっても可愛すぎてキャーキャー言いながら見ました。青春ラブストーリー並みにキュンキュン。

余談ですが、豊川悦司さんと常盤貴子さんの愛してると言ってくれなんて何度見たことか!第二ボタンまで開けた白いワイシャツ男子に憧れた時代がありましたw

SUNNY 強い気持ち・強い愛

2018年・118分

青春ヒューマンストーリー

 

ルーズソックスにカーディガン、色黒メイクのコギャルブームの90年代のなつかしさ全開のお話

⚠以下ネタバレあります

90年代のコギャルブーム全開の時代を過ごしたグループ「サニー」のメンバー6人が、ある事がきっかけで20年以上ぶりに再会しようと動きます。

20年の時を経て変化したことや抱える問題が個性的。

無事に6人は会え、きっかけになった願いは叶うのでしょうか?

 

私的見どころ

登校中のルーズソックスの女子高生たちが久保田利伸のLALALALOVESONGで踊るシーン

淡路島訛りでしゃべる広瀬すずちゃん

オザケンや安室ちゃんなど90年代のBGMが流れるシーン

三浦春馬くんの登場シーン

高校生時代のキャストと大人になってからのキャストが納得なこと

 

私的推しセリフ

「何か言われたら俺のこと彼氏っていっていいから」♡♡♡

「あの文化祭で踊れなかったダンスを私の前で全員がそろって踊る事」

90年代はコギャルだけでなく、社会的に元気な時代だったなー。現代にある当たり前のものが分かりやすく進化した時代。私は少しだけ大人だったけど、思春期成長期の子供たちには刺激的だっただろうな。何でも受け入れていた、何でもアリな時代。当時の音楽が女の子たちの服装、髪形がとっても懐かしく、楽しいというかほっこりというか何だかあたたかい気持ちになりました。

評価高い韓国版も見てみたいな。

Every Day

2016年・94分

ヒューマンストーリーですかね

 

とても切ない物語です。日常の大切さを考えさせられる心に染みる映画でした。

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⚠以下ネタバレあります

交通事故で昏睡状態になった婚約者が、朝起きるといつものように朝食を作っています。

彼女が事故にあい、失ってから気づく自分の不甲斐なさを後悔し、毎日のささいな日常を思い出す?物語だと感じました。

 

 

私的見どころ

ピアノの音色

退職する男性の何気ない話が主人公の現状と重なる

チョコレートが忘れられて冷蔵庫に入れっぱなしのシーン→婚期!!

退職した男性の送別会

帰ってくる彼女に「おかえり」を言わない

 

 

私的推しセリフ

「すぐにしましょう」

「癖になりますから」

Every Dayというタイトルは、これまでの二人の毎日のことだし、これからも毎日思い出すという意味もあるのかなと思いました。

毎日を過ごす家族の存在はとても大切なのに、日常の生活の中できつく当たったり、適当に会話したりしていることをとても反省しました。

この映画の二人のやりとりが身近すぎて感情移入してしまい、ボロボロになって泣きました。

平凡な日常は奇跡から成っていることをつい忘れがちです。初心忘るべからずですね~