血と骨
2004年・144分・R15・バイオレンス
私にとって衝撃的なシーン多めで何度もおかわりした映画の一つです。とても推していた映画だったので友達にも薦めて一緒に観たのですが「何でこれを見せたかったの?」とすごくヒかれました。
たけしの演技が圧巻すぎて最後まで観なきゃいけないという義務感にかられました。深くて暗い。暗すぎ。たけしに飲み込まれる映画です。
※暴力、性暴力、動物屠殺シーンあります
⚠以下ネタバレあります
1923年(大正12)大阪。済州島からの出稼ぎ労働者が住まう朝鮮人集落にやってきた少年・金俊平の一生を描いた映画です。
強靭な肉体と並外れた狂暴さでのしあがっていき周囲に恐れられるようになります。
幼い娘を抱えながら生きてきた李英姫近づきます。結婚し子供を授かります。
蒲鉾工場を開業し、儲からなくなると次は高利貸しになります。
俊平の粗暴なふるまいはますますエスカレートしていきます。
色々色々ありますが、特に言いたいのが、
愛人を作り、愛人が脳梗塞で寝たきりになると、別の愛人を作りその愛人に寝たきりの愛人の世話をさせる、そしてその寝たきりの愛人の首を絞めるのです。楽にしたったと言いますが、とことん胸糞です。しかもその愛人宅が本家の目の前という。
父親から逃げたいがために好きでもない男性と結婚した娘ですが、相手の男性がひどい男で自死してしまいます。娘のお葬式で男性と喧嘩をする俊平。どうか大切な家族を思っての喧嘩だと思いたいです。
そういう暴君でもいつかはヨボヨボになります・・・
息子は大嫌いな父親の血を引いていることを感じ、それをなんとか押さえつけようと生きます。
私的見どころ
豚の解体シーンでのたけしの表情
モザイク
茶碗をかみ砕き自分の腕を切りつけるシーン
わざと〇〇をわかせた豚肉を美味しそうに食べる
暴れながらの淋しい目
脳梗塞の愛人がたけしを必要としているシーン
縄跳びをしている女の子たちがスカートをパンツに挟んでるシーン(私してた!!
葬式中に喧嘩がはじまり、ご遺体を守るために移動させるシーン
最後よぼよぼなシーン
愛人に殴られるたけし
息子が墓穴を掘っているシーン
私的推しセリフ
「頭のおかしいおっさん」
「ここはおやじさんの大日本帝国」
「正雄勉強せえよ」
「ワシの金を食うってことはのワシの血をすうのとおなじじゃ」
「あの金はうちらの金や、日本人の女に渡すわけにはいかん」
「ワシの娘どこや、どこやった?どこや?ワシの娘だせ」
「いっぺん死んだらいい、死にや」
「死に損ないが、うちを舐めたらいかんで」「せいせいした」
・
・
・
とにかくたけしの迫力が凄すぎて、みんな演技じゃなく全部リアルなんじゃないかと思ってしまうほど。
非常に胸糞ですが、一切の隙を感じさせない見ごたえのある映画です。
暗くて重い映画を観たかったら是非
あと、役者さんたちが若いのも観てて楽しかったです。
久々観たら疲れたw
恋つづでも観よ~♡