ノラ
2012年・74分・ヒューマンドラマかな
監督:大庭功睦
出演:染谷将太 三原康可 外間勝
重い暗い映画の染谷くんが観たくて選びました。大庭功睦監督の自主制作の映画だそう。自主制作映画って面白いですよねー
⚠以下ネタバレあります
人を刺し、逃げていた足を引きづる少年幸雄が軽トラに撥ねられてしまいます。目を覚ますと軽トラの運転手繁は「お前は俺に借りができたから船の修理を手伝え」と言い幸雄を自宅へ連れて帰ります。
幸雄と繁と繁の娘アカネと数日間過ごします。最初はいやいやながら、おぼつなかい手つきでやっていた修理も日を追うごとに積極的になります。船は何をするためのものか、そしてアカネが運んでくるガーベラの意味は?
幸雄の父はアル中でした。母が死んでから暴力の矛先は幸雄に向かい、幸雄は父親から片足を使えなくなるくらい虐待されていました。その父に復讐をしたいと思っている幸雄・・・
私的見どころ
- 繁に弱みを握られている暁と繁のやりとり。二人コンビになった時の絡みが面白い。話が進むにつれて繁がいいやつに見えてくる。そして笑うところなのか暁の真面目な感じ。「早く行け、飯が冷める」の言い方www最後まで観て感じましたが多分暁はアホなんだろうな。
- 当時17歳の染谷くんのシリアスな演技。大きな瞳と長い睫毛の表情がたまらないです。そうそうこれが私が好きな染谷くんだわと。
- 父親とのシーン。「死にたいなら勝手に死んでくれよ」と一言だけ言った幸雄。それを聞いた父の沈痛な目。体を殺す復讐より本気で見捨てたという心を殺す復讐だったのかなと。
私的推しセリフ
- 「別にさここに連れてくる事ないじゃないですか?何なんですか?嫌がらせですか?もしかして俺のこと好きなんですか?だったらもっと○%×$☆♭#▲※」推しセリフなのに最後わかんなくて申し訳ないです。わかった人教えて下さい。
- 「10年前お前がデートに使いたいからって借りたのは誰の車だ?」「しげちゃん、しげちゃんのレクサス」「そのレクサスがどうなった?」「海に沈めました僕が」
- 「車で轢いた甲斐があるってもんですね」
- 「明日父のところに行きます」「そうか返す」
- 「人を傷つけるのはこれでたくさんだ。違うか?」
- 「ケリつけたいならもっと他の方法考えろ。なんだろな?俺だってわかんねーよ。自分で精いっぱい考えろ」
当時17歳の染谷君の演技力が素晴らしいと思いました。
目や表情、呼吸などただただすごい!!
そして繁役の三原康可さんがステキだなと思いました。他の作品をまた観てみたいです。