自分時間

映画、ドラマのレビュー、私的見どころ&推しセリフ

Diner ダイナー

2019年・117分・アクションサスペンス

監督:蜷川実花

出演:藤原竜也 玉城ティナ 窪田正孝

 

平山夢明さんの小説「ダイナー」が原作の実写映画です。

藤原竜也くんピッタリな役柄で期待大!!

あとキャストすごすぎ

 

 ⚠以下ネタバレあります

オオバカナコは幼少期に両親が離婚し、母に引き取られましたが、その母もカナコを置いて出て行ってしまいました。それ以来何も信じないカナコは人生に期待も夢ももたず、日雇いのバイトをして毎日を過ごしていました。

ある日、メキシコの死者の日を祝う集団と遭遇、メキシコの街並みが写されたはがきをもらいます。それを見てメキシコに行きたいと考え、費用を調べると30万円の大金がかかるとのこと。ネットで即金30万円という仕事を見つけたカナコでしたが。。。

 

 

私的見どころ

蜷川幸雄さんが出てた!!!

各キャストの振り切った演技(さすがです!!)

窪田君の金髪

井出らっきょさん

ボンベロがデルモニコの肖像画の前で「俺を見つけて育ててくれた」というシーン

男装殺し屋(かっこよすぎ)

 

 

 

私的推しセリフ

「すべて舐められるくらいキレイにするんだ」

「俺が知る中で最高にタフな奴だ、殺すのに何の躊躇もない」

「影から逃げずに立ち向かえ」

エンドロールで「あれ?出てた?」って人多すぎでした。

私がトイレに行ってる間に登場してすぐ死んでいったとか、飲み物取りに行ってる間に登場して死んでいったとか(笑)

蜷川実花さん監督なのでさくらいっぱい映像美はもちろん圧巻でしたが、私的には時々流れる「遠き山に日は落ちて」が夏の幼少期を思い出す曲になり、何とも言えない切ないキューンとした気持ちになりました。

ティナちゃんは可愛いし、窪田君もかっこいいし、そして藤原竜也くんのミュージカル調なセリフが観れて大満足でした。

藤原竜也くんを欲した時はコレ!!

 

不能犯

2018年・106分・サスペンス

監督:白石晃士

出演:松坂桃李 沢尻エリカ 間宮祥太朗 新田真剣佑

 

グランドジャンプ掲載中の人気コミックの実写版だそうで、旦那が観たい観たいということで観ました。・・・私が観たかった映画は2回却下されております。

 

⚠以下ネタバレあります

主人公は宇相吹正(うそぶきただし)という殺し屋です。彼は思い込みやマインドコントロールでターゲットに「殺されるかもしれない」と思わせる事で精神的ダメージを負わせます。彼の犯罪は立証不能。その「不能犯」の男と彼を追う女性刑事の対決を描いた映画です。

彼に殺人を依頼するには、ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を書きます。ただし、依頼主の殺したいという思いが純粋でないと恐ろしい事態を招くといいます。

 

 

私的見どころ

各マインドコントロールされた時の体の反応が怖すぎ!!

鬼太郎ヘアの桃李くん(かっこいい)

新婚ラブラブの羽根田家について、ふんふんなるほど忍成くんが悪いやつか表情や服装でモラ感出てるもんな、いや怪しさ満点の稔侍さんが悪いやつか、いや奥さんまじ??って振り回される感じ

豹変したタケル←そうだよね!!期待してた!

 

 私的推しセリフ

「やっぱり間違ってる」

「信じて裏切られて信じて裏切られてその繰り返しを私は死ぬまで続けるの」

「その子には生きて償わせる」

キリっと知的なエリカさんが観れる映画です。

あとテラハのてっちゃんの演技がうまくなっていておばちゃん感動しました。大きくなったね。。。

 

内容はグロいし映像もキモい感じはありますが、イケメンと美人がもりだくさんな映画でした。

桃李くんのサイコパスな闇感と間宮くんの狂気の演技がさすが!って感じで面白かったです。

「愚かだねー人間は」という言葉が頻回出てきますが、宇相吹は自分を人間だと思っていないのか、もしくは自分も含め愚かだと言っているのか気になります。原作読んでみたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オー・ルーシー!

2018年・95分・コメディ・R15

監督:平栁敦子

主演:寺島しのぶ 役所広司 南果歩

 

私が大好きな寺島しのぶさんの映画です。コメディなのできっとぶっ飛びしのぶが観れるかなと期待。ポスターからぶっ飛んでるしw

 

 

⚠以下ネタバレあります

43歳、独身で何の楽しみもなく汚部屋と会社で単純な日々を送る節子が、姪の頼みでジョンという講師がいる英会話教室に通い始めます。

そこで節子はルーシーというアメリカンネームと金髪のウィッグをもらいます。

最初は戸惑いつつも、ジョンのハグにより節子はジョンに恋をします。

しかし。。。

出番は少ないですが、節子と同じようにトムというアメリカンネームをもらった小森の存在も大切。

 

私的見どころ

メイドカフェ忽那汐里が可愛すぎ!小さくて手足長くて、人中短くてめっちゃお人形さん

トムの過去と英会話を習いたい意味

姉妹でのロサンゼルス旅w

泣きながら食べるスマイルドーナツ

節子に襲われながら正気を失わない小森

 

私的推しセリフ

「バイバイ節子ハロールーシー」SETSUKOにめっちゃバツをつけるw

「醤油の匂いがする」そうなの???

「私ここまで来たじゃん」

「信じられる?もし私がジョンと寝たって言ったら」

最初に出て来た節子43歳が43歳にしては老けてて、おいリアルな43歳はそんなばばぁじゃないぞと激オコしました。がその直後のシーンで硬直しました。怖いよ。。。これコメディだよね。。。

途中コメディタッチなところもあり安心しましたが、衝撃シーンが多々あり、私的にはコメディじゃなくサイコヒューマンドラマですかね。

落ち着かない中ビュンビュンストーリーが進みますが、トムの存在だけ安心感がありました私は。

日本のジョンよりロサンゼルスのジョンのほうが数倍かっこよく見えてくるから不思議。ジョンの車の中での「ルースィールースィーオールースィ」は爆笑したし、さすが寺島しのぶ!って感じで良かったです。

しかし43歳を老けさせすぎてて、それだけは嫌だなーって思いました。

でも寺島しのぶさんは、こういう冴えないOL役はピカイチだし、生々しいリアルなセクシーもあるし、ぶっ飛んでる役もかっこいいし、素敵な女優さんです。

ルーシーと言えば、ミッシェルガンエレファントの「ゲットアップルーシー」をすぐに思い出します。何回カラオケで踊り狂い叫びまくったか!!

もう太くんが大好きで大好きでたまりませんでした。ふとしーーー(涙)

1998年のフジロックのゲットアップルーシーは最高です(*´Д`)ハァハァ♡フェス行きたいなー

濃厚接触なフェス楽しかったなぁ。もうああいう時代にはならないのかな。。。

 

 

…この後YouTubeフジロックを見て公開まで30分以上かかりました。ホントかっこいい!!

 

共に歩く

2014年・81分・ヒューマンストーリー

監督:宮本正樹

主演:小澤亮太 入山法子 河井青葉

 

共依存を題材にしたドラマです。

共依存:自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている嗜癖状態。自分自身に焦点があっていなく、相手や周囲の基準を頼りにするため、自分自身を見失っている状態だそう。

 

⚠以下ネタバレあります

親から愛情を注がれず育った明美は心に傷を負い感情をコントロールできず精神的に不安定で恋人である哲也を束縛してしまいます。

その哲也の生徒であるタケルは不安になると体を叩くという自傷行為をしてしまいます。

明美の母はアルツハイマー認知症を発症し、夫に対して不信感を持ちます。

 

私的見どころ

明美が哲也のガラケーをボキッ(私も過去にやられたことありますので、ヒィーーーーってなりました

タケルの母の気持ち

哲也からタケルへの手紙

タケルがママに話をするシーン

 

私的推しセリフ

「あなたを疲れさせたくないの大好きなの」

「ママが僕の事怖がってる」

「ママ?」

「どんな親でも子供は親のこと大好きなのよ」

私が思っていた共依存のイメージと違いました。

精神が不安定な明美が哲也に依存しているのかと思いきや、明美を支えなきゃという哲也。

アルコール依存の旦那が妻に依存しているのかと思いきや、私が支えなきゃという妻。

アルツハイマーの妻が旦那に依存しているのかと思いきや、俺が支えなきゃという旦那。

そうか特別な人のために自分を見失うということなのかな、もちろん愛があるからだと思うけど。

でも自傷行為の男の子と母とのシーンは胸が痛くて痛くて。。。本人も母ももがいてる。

アルツハイマーの母がお金のことばかり口にするのもしんどかった。

河井青葉さん大好きなんですよね。知的な落ち着いた感じで雰囲気や声がいいですよね~。どの映画やドラマ見ても出てるイメージw

 

 

うつくしいひと/うつくしいひと サバ?

2016年・85分・ドラマ

監督:行定勲

主演:高良健吾

熊本の魅力を伝える映画を作りたいと、蒲島県知事と行定監督との会談からこの映画の企画が生まれたそうです。

2016年の熊本地震前に撮られた「うつくしいひと」

そしてその続編となる「うつくしいひと サバ?」は被災後のありのままの熊本が撮影されています。くまもと復興映画祭でプレミア上映された作品です。

 

 

■うつくしいひと

 

⚠以下ネタバレあります

私立探偵の玉屋末吉の元に二人の依頼者が現れます。依頼は県をも揺るがしかねない極秘事件です。

一方、大学生の透子がバイトする本屋に一人の中年紳士が現れ、おススメの本を尋ねる。悩む透子を見つめる男性。男性はホイットマンの詩「若い女は美しい。でも年老いた女はもっと美しい」を残す。 

同じ日、透子の母が怪しい男につけられているという話を友達に聞き、透子は華道の師範である母のもとを訪ねます。ふと庭先を見ると男性が母を見つめています。

透子は探偵玉屋末吉に男性について調べてほしいと依頼します。

男性は何者?

 

私的見どころ

全身黒を身に着けている人は怪しいと言いながら黒い服で現れる探偵

〇〇〇ン捕獲

深い緑の山をバックに踊る赤と黒の衣装の人々

少年時代の自分と目があうシーン、笑顔で走り出す少年

 

私的推しセリフ

 「黒かとば着とって、全身黒かったい」「そら怪しか」

「一瞬の出来事が一生相手の心に残るかもしれない」

「ほったらかしにした心を覗くような気持ちになりましてね」

熊本出身の私的には、熊本弁を話す高良くんや橋本愛ちゃんを見て、あら♡私って高良君や橋本愛ちゃんと一緒やん♡って勘違いしそうでしたw

ただねー、いくら誠実そうで安全そうな紳士でもついて行っちゃいけないよー透子ちゃん!!!ましてや車で移動なんて。っていうのが第一声。 知能犯は見た目は誠実で清潔で丁寧で本当優しい。気を付けないと!!ま、知りたいという興味もあり、直感で大丈夫って思ったんでしょうがね。

 

 

 

■うつくしいひと サバ?

 

⚠以下ネタバレあります

私立探偵の玉屋末吉の友達田上くんが、被災地で一人のフランス人が迷っているのを見つけ、玉屋に会わせます。しかしフランス語がわからず、聞き取れたのは「サバ」

このフランス人マチューの目的は亡き妻マリの遺骨を熊本の義父に届けることでした。義父は被災で心を閉ざしていました。

そんな中、被災地で一人の少女と出会います。

 

 

私的見どころ

田上くんの「ブルーシャトー」でフイタw熊本人なら知っている、いや全国的にファンが多い高級店です。

マチューがグルグル食べるシーン(グルグル食べたくなったー)

被災地でのコンテンポラリーダンス

 

 私的推しセリフ

「あいつ5年も家に引き篭もったばってんね、今回地震があってから慌てて家から出て来たつたい。今じゃNPOば仲間と作って復興市ば開いてたいぎゃ働いとるてよ、やろー、地震は大変だったばってん、そぎゃんこともあっとだけんね、俺達も前向きに頑張らんといかんね」

「熊本キャッソ ホテルキャッソ カミトオリ シモトオリ ブルーシャトー」

「ばってんね倒れんかったとよ、あがん大きか地震にも負けんで熊本城は倒れんかったとよ」

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「こん年までこん町で生きてきて家がなくなったとぞ、こん絶望ばお前どがんして助くっとか?」

「引き篭もりやったけど地震で出てきたっさい」

傷ついた人々や倒壊した家屋、寸断された道路なと痛ましい場面が多数出てきます。そのような中でも、人々は優しくて懸命に前を向いていこうとしている姿に胸を締め付けられました。

瓦礫の前、倒壊した道路、阿蘇大橋、阿蘇神社、熊本城のコンテンポラリーダンスのシーンは見ているうちに涙があふれてきました。

震災では人々、生物、そしてそれらを守ってくれていた家屋、自然、道路、橋などが傷つきました。そしてコンテンポラリーダンスではそういう声なきものの叫びが聞こえたような気がしました。災害の苦しさ、そして再生への復興に向かう力強さをダンスから見ることができました。なんだろう、静かなのに力強いってすごい!!

 

 

モリのいる場所

2018年・99分・

監督:沖田修一 

主演:山崎努 樹木希林

 

重め暗めなものを見まくっていたので癒されたくて選んだ映画です。

あと時代設定が私が産まれた年代あたりなので、その時代の何気ない様子を知りたいという気持ちもありました。

 ⚠以下ネタバレあります

天皇陛下の「これは何歳の子供がかいた絵ですか?」で始まるこの映画。

30年もの間ほとんど外出することなく庭の生命を描き続け97歳で死去するまで生涯現役の画家だった熊谷守一さんを主人公に晩年のある一日をフィクションで描いた映画です。

近所の人、カメラマン、遠方からきた温泉旅館の人、建築会社の人、謎の男など、たくさんの人が訪れ、あたたかくて楽しくて面白い一日が描かれています。多くは描かれていませんが、垣間見える夫婦の歴史も見どころです。

 一見気難しそうな守一さん、しかしふれあうと守一さんの優しさ温かさ感性に引き付けられます。

 

私的見どころ

柔らかい日差しの中のミミズクがかわいい

緑の木々の中の守一さんの表情(一瞬ドキッとする)

庭の木々や葉や虫を見つめる守一さんの目

温泉看板を書くシーン

アリの歩き方をジーっと見るシーン(左の二番目の足から歩き出す?

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めちゃめちゃ素敵な写真を「熊みたい」「鬼婆みたいだな」←ここ最高

畳の間に入っていた十円玉

家の外に出るシーン

文化勲章の電話のシーン(最後ドリフ

強面の青木くんの親心

買いすぎたお肉を、建設会社の人達に振る舞うシーン

完成したマンションの屋上から熊谷家を見るシーン

 

私的推しセリフ

「これは何歳の子供がかいた絵ですか?」

「もう燃やすものなんて残っていませんよ」

「人間頭の真後ろが一番急所だよ」

「今まで生えていたか?」

「池は遠いな」「頑張ってくださーい」

「あ、見た」「あ、こっちきた」「あ、動いた」

「先生は新幹線を知らないから」

「こうなったら旅館の名前ごと変えるってのは」

「そんなものもらったら人がいっぱい来ちゃう」「いらないそうです」

「おい、カレーとうどんを一緒にするな」

「この庭は主人の全てやからね」

「下手だ、下手ですね、下手でいい、上手は先が見えちまいますから、下手も絵のうちです」

「あの池はとうとう宇宙へと繋がりました」「あぁそうですか」

「そんなことしたらまた母ちゃんが困ってしまいますから、それが一番困る!!」

「もう一度人生を送り返すとできたらどうかな」「それは嫌だわ、だって疲れるもん」

豊かな庭、映画内の葉っぱや花やカマキリや石やアリの行列やたくさんの自然の映像がとてもきれいです。虫なんか、撮るの大変だっただろうな。

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カメラマン藤田が書いた熊谷家

何といっても、長年一緒に暮らす夫婦のライトなコミュニケーションの取り方がシュールだし信頼関係が深い夫婦だなとほっこりしました。会話自体はライトだけど、奥底にある愛情を感じることができました。

私、旦那にも娘にも良かれと思って、あーしたら?こーしたら?と色々言ってしまうのですが、こういう多くを語らず相手を尊重できる人はとても素敵だなと感じました。目標にしたい。

近所に建つマンションの建設会社との関わりも面白かったです。建設会社との問題も何気ない流れでクリアしていったように見えましたが、守一さんの庭の生物への思いや、その守一さんの気持ちを守りたい奥さんや、関わってくる人への夫婦の思いや、肉を買い過ぎた独身男性に目がない美恵ちゃん等々、色々ものが重なりあっていて、とても奥深くて良かったです。

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マンションから見える熊谷家

たまに青年たちが映るのですが、私が幼少期の写真に写っている大人たちがて着ているファッションで嬉しくなりました。

家の造り、家具や電話や置物飾り物なども懐かしい感じで、今はない古い実家を思い出し何だか切ない気持ちにもなりましたが、笑顔になれる映画でした。見てよかった!

 

覚悟してください。

カレーうどん食べたくなりますw

 

血と骨

2004年・144分・R15・バイオレンス

原作:梁石日血と骨幻冬舎文庫  監督:崔洋一

 

私にとって衝撃的なシーン多めで何度もおかわりした映画の一つです。とても推していた映画だったので友達にも薦めて一緒に観たのですが「何でこれを見せたかったの?」とすごくヒかれました。

たけしの演技が圧巻すぎて最後まで観なきゃいけないという義務感にかられました。深くて暗い。暗すぎ。たけしに飲み込まれる映画です。

※暴力、性暴力、動物屠殺シーンあります

 

⚠以下ネタバレあります

1923年(大正12)大阪。済州島からの出稼ぎ労働者が住まう朝鮮人集落にやってきた少年・金俊平の一生を描いた映画です。

強靭な肉体と並外れた狂暴さでのしあがっていき周囲に恐れられるようになります。

幼い娘を抱えながら生きてきた李英姫近づきます。結婚し子供を授かります。

蒲鉾工場を開業し、儲からなくなると次は高利貸しになります。

俊平の粗暴なふるまいはますますエスカレートしていきます。

色々色々ありますが、特に言いたいのが、

愛人を作り、愛人が脳梗塞で寝たきりになると、別の愛人を作りその愛人に寝たきりの愛人の世話をさせる、そしてその寝たきりの愛人の首を絞めるのです。楽にしたったと言いますが、とことん胸糞です。しかもその愛人宅が本家の目の前という。

父親から逃げたいがために好きでもない男性と結婚した娘ですが、相手の男性がひどい男で自死してしまいます。娘のお葬式で男性と喧嘩をする俊平。どうか大切な家族を思っての喧嘩だと思いたいです。

そういう暴君でもいつかはヨボヨボになります・・・

息子は大嫌いな父親の血を引いていることを感じ、それをなんとか押さえつけようと生きます。

 

 

私的見どころ

豚の解体シーンでのたけしの表情

モザイク

茶碗をかみ砕き自分の腕を切りつけるシーン

わざと〇〇をわかせた豚肉を美味しそうに食べる

暴れながらの淋しい目

脳梗塞の愛人がたけしを必要としているシーン

縄跳びをしている女の子たちがスカートをパンツに挟んでるシーン(私してた!!

葬式中に喧嘩がはじまり、ご遺体を守るために移動させるシーン

最後よぼよぼなシーン

愛人に殴られるたけし

息子が墓穴を掘っているシーン

 

私的推しセリフ

「頭のおかしいおっさん」

「ここはおやじさんの大日本帝国

「正雄勉強せえよ」

「ワシの金を食うってことはのワシの血をすうのとおなじじゃ」

「あの金はうちらの金や、日本人の女に渡すわけにはいかん」

「ワシの娘どこや、どこやった?どこや?ワシの娘だせ」

「いっぺん死んだらいい、死にや」

「死に損ないが、うちを舐めたらいかんで」「せいせいした」

 とにかくたけしの迫力が凄すぎて、みんな演技じゃなく全部リアルなんじゃないかと思ってしまうほど。

非常に胸糞ですが、一切の隙を感じさせない見ごたえのある映画です。

暗くて重い映画を観たかったら是非

 あと、役者さんたちが若いのも観てて楽しかったです。

 

久々観たら疲れたw

恋つづでも観よ~♡